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船橋整骨院BLOG

筋疲労状態で起こりやす肉離れ
2025/06/07
部活をやっている高校3年生にとってはこれからの時期、身体のケアをしておかないと後悔にもつながってしまう非常に大切な期間かと思います。

最後の大会の前で練習量も多くなり、普段より筋肉も疲労状態にあったりすると怖いのが「肉離れ(挫傷)」です。


今回は、運動選手に多くみられる「肉離れ(挫傷)」についてお伝えしてゆきます。※挫傷:整形外科の先生方と柔道整復師とで表記に少し違いがございます。


捻挫や打撲は、基本的には身体の状態が最高に良い時でも一瞬のタイミングで起こってしまうのである意味発生を防ぐことのできない損傷かもしれませんが、肉離れはケアや準備をしておくことにより、発生の割合を低くすることが可能です。

肉離れは、筋膜や筋線維が部分的に損傷・断裂している状態です。発生時、「切れる音がした」とおっしゃる方もおられます。触診時には皮膚の上から損傷・断裂部の小さなへこみが観察できる事もあります。

好発部位は、ハムストリングス(太ももの後ろ)、ふくらはぎ、太ももの前、太ももの内側で、肉離れの99%が下肢で起こります。

好発年齢は、10~20代で80%以上を占めます。

スポーツ内容としては、陸上競技、サッカー、野球、バスケットボール、バレーボールなどで多く発生しています。

筋線維の断裂量によって内出血量も変わり、軽度の状態であれば翌日以降の皮膚から視診できる内出血が確認できないこともありますが、重度の状態であれば、内出血量も多く受傷部分から末梢側に皮下出血(紫色の痕)が確認できます。

単純ですが、重症度を測る事も可能です。

もちろん視診だけでなく、痛みの差も大きく違います。

軽度=自力歩行が可能

中度=正常な自力歩行は困難

重度=自力歩行不能

普通の歩行が可能な方は、肉離れというよりは急な部分的な炎症や筋スパズム状態にあるかと思います。


上記しましたが、肉離れは発生の確率をケアや準備により低く抑えることも可能です。

筋肉は疲労状態にあると、硬く短縮した状態にある為、急な動作により筋線維が耐えられず切れてしまいます。

では肉離れをできるだけ防ごうとしていく為には以下の事を準備しておくと良いと思われます。


①急な動作・・・試合などはしかたないとは思いますが、高負荷でのトレーニングなどは十分に気を付けて下さい。

②ウォーミングアップ不足・・・運動をする前には必ずウォーミングアップをして下さい。ウォーキングやストレッチなどで筋肉の血流量を上げることにより筋肉の柔軟性も生まれます。

③水分不足・・・血液に十分水分量がないと血液も濃くなり循環も悪くなる為水分補給には気を付けて下さい。

④普段からの筋疲労を軽減させておく・・・筋肉は使えば使うほど硬く緊張状態になります。疲労状態の筋肉は柔軟性も悪い為急な動作、負荷に耐えられず切れてしまいます。

入浴、ストレッチ、マッサージ等で筋肉の柔軟性を保ちましょう。

肉離れは、スポーツのシーンだけでなく、日常生活でも起こる事があります。

階段や段差の踏み外し、高所の荷物を取ろうと背伸びをした瞬間、水たまりや荷物を飛び越えようとした瞬間など日常生活にも多く潜んでおります。

上記、別のブログでもお伝えしておりますが、筋肉の損傷はその筋肉の状態に大きく関与しております。

ぎっくり腰・寝違い・肉離れなど直接的な筋肉の損傷、腱鞘炎・ジャンパー膝・鵞足炎・~肘など筋肉の状態が大きく関与している痛みなど、全て筋疲労により発生の可能性を上げてしまっております。

練習や筋肉トレーニングをしないと気持ちが落ち着かない方もおられると思いますが、大切な試合の前や試合中に痛めていまってはどうにもならないので
、練習をする気持ちを抑え身体のケアに少し力をいれた方が良い場合もございますので、もう一度ご自分の身体と向き合って見てください。


バレーボールの西田選手はこれから行われる大会を自ら辞退しているようです。理由は自分の身体と向き合うとのことでしたが、詳しいことは分かりません。

トレーニング的なことは専門のトレーナーの方より劣ってしまうとは思いますが、痛みの軽減や痛みとの向き合い方には今までの経験をお伝えしていければと思っております。

ご来院お待ちしております。