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船橋整骨院BLOG
- 軟骨はすり減るのか?すり減らない為に必要な事
- 2025/07/14
今回は、患者様によく聞かれることの多い「軟骨はすり減るか」です。
結論から申し上げますと、軟骨はすり減ります。
特に、常に負荷の掛かりやすい関節の軟骨がすり減りやすいです。
今回にテーマである「軟骨はすり減るか」ですが、関節の中でも他の関節と少し構造の違う膝関節の半月板についてお伝えしてゆきます。
近年の女性の平均寿命は約87歳、男性は約81歳のようです。
江戸時代の初期の頃は、30歳~40歳の様でしたので現在の約半分ですね。
生活習慣や現在の便利な環境の違いもありますが、半月板の使用年数も約倍なので単純にすり減る期間が長いことになります。
イメージですが、10万キロまで乗ろうとしている車のタイヤが交換不能の場合どのような運転をするかです。急発進、急ブレーキ、急なカーブでのスピード出し過ぎなどは、タイヤの摩耗も激しくすぐにダメになってしまいます。
半月板も膝関節の使い方、膝関節の保護をきちんとしておかないと80年90年使えなくなってしまいます。
半月板が車のタイヤのように何度でも交換可能であれば、手術が嫌でなければ特に問題ないのですが、現在はそうはいきません。しかも、軟骨は骨よりも再生能力、修復能力がかなり弱い為、すり減ったらそのままと思って頂いて良いかと思います。
IPS細胞や培養の技術を待つしかありません。
では、70歳80歳まで自分の脚で歩いていくにはどのような事に気を付けて軟骨のすり減りを少なくしていくかをお伝えしていきます。
急な体重の増減
太りすぎは単純に膝の関節、下肢筋肉への負担が多くなりますので良くないことはご存じかと思いますが、体重のリバウンドは良くないと聞いたことはあるかと思いますが、体重を増やしたり減らしたりすると筋肉の減少につながつてしまいます。
また、膝の為にと急な体重減少も筋肉を落してしまいますので、膝の為に体重を落とす場合効率は良くないかと思いますが運動をメインに落としていく事が大切かと思いますが、これは結構理想論で運動だけでは体重減少になりにくく無理をすると逆に膝を痛めたりしますので、運動と食事制限で体重を落としていく事が良いかと思います。
体重を1%減らすことにより、将来の変形性膝関節症を2%減らすことができるという報告もございます。
BMIでいうと、27以上の方の変形性膝関節症のリスクが約2倍になるということも言われておりますので、変形性膝関節症と体重増加の関係性は切っては離せないことです。
BMI=体重÷(身長m×身長m) 例:170cm 体重80㎏⇒ 80÷(1.7×1.7)=27 BMI27になります。
ですが痩せていても変形性膝関節症になられている患者様もおりますので、変形性膝関節症のリスクが減るということで、なくなるわけではございません。
最終屈曲をさせない
最終屈曲とはこれ以上曲がらないところになります。分かりやすい姿勢では、正座やしゃがみ込む体勢になった時の膝の状態を指します。
一軒家にお住いの方はこの時期どうしてもやらないといけないのが草むしりで、しゃがみ込んだ状態で長時間草むしりをすると半月板にかなりの負担が掛かります。
しかもしゃがんだまま移動するとさらに半月板に負荷を与え良いことは全くありません。ゴマをする感になっております。
この体勢や移動ができるようであれば、膝の状態はそこまで悪くはないとも言えます。
ですが今回のテーマは、軟骨のすり減りなので極力しゃがみ込む体勢や正座などの関節に荷重が掛かった状態での最終屈曲はしないようにしましょう。
筋肉を鍛える
上記もしましたが、膝の関節を守る役割をしているのは筋肉です。
日頃運動をしていない私が急に長距離を走った場合どうなるかというと、恐らく膝が痛くなるか股関節あたりに痛みが出て走れなくなるかと思います。
ではなぜ長距離ランナーの膝が痛くならないかというと、長距離ランナーの膝関節構造が丈夫だから・・・ではありません。
日頃からトレーニングして膝回りの筋肉を鍛えている為、膝への衝撃を筋肉が吸収してくれる為、痛くなりずらいのです。
ウルトラマラソンをしている患者様と偶然道で出会い、走っている様子でしたのでどのくらい走っているのか聞いたところ、東京に用事がありそのついでに佐倉まで走って帰る途中だったみたいです。
そのぐらいの距離であれば、そこまで大変ではないようです。
ですが、ここまで足を使ってしまうと今回のテーマ「軟骨のすり減り」で考えていくと良くないかと思います。筋肉があるからといって衝撃がゼロになるわけではないので、程よい筋肉トレーニングにしていきましょう。
上記したように、交換することのできない車のタイヤだと思うと無駄な急発進はできませんよね。必要で無い正座や体重の増加は軟骨のすり減りの原因になりますので気を付けていきましょう。
膝の痛みが気になる方、手術を考えている方、ちょっと待って頂いて当院の施術を受けてみて下さい。何かしらの変化を出せればと思っております。
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